は行 ***

NOVELS

* は *

* ひ *

** 火崎　勇 **

* 強情な恋人 *
南京ぐれこ / ビブロス BBN / 850円 / 4882718375

　小説b-boyではじめて火崎先生の小説を読んだんです。その時載っていたのがこの『強情な恋人』。とっても気に入ってBBNで発売されるのを心待ちにしてたんです～vv　それから火崎先生の本を買い漁る生活が続いてたり♪
　この話は何と言うか…痛い話？　でしょうか？　いや、私が好んで読んでいるので本当に痛い話が好きな人に言わせれば全然痛くないかも…と言うか切ない系？　葉山真帆 (受) の視点で話は進んでいくのですが、相手の宇垣日高 (攻) というこの男！　なんでこんなに尊大か？　と思うぐらい、真帆が切なくて可哀想なんです…ううう…。でも、ちゃんと読み進んでいけば日高ってばなんて可愛いやつっ！　って感じになるんですけどね (笑) とはいえ、私は真帆に感情移入しまくりで、彼には是非是非幸せになってもらわなきゃなら～～～～ん！！！　って気持ちが読んでるうちの大半を占めていました。で、結果は…読んでみてのお楽しみvv　タイトルの『強情』は真帆のことなのか、それとも日高のことなのか。どちらでもあってどちらでもないような？
　それと、この話にはとっても素敵な姉御が出てきます (笑) 彼女は真帆と同じような恋の悩みを抱えていて同胞意識とでも言うんでしょうか…ともかく、そんなものから真帆と仲良くなるんですね。もっとも、元からそれなりには仲良かったみたいですが。そんな彼女の活躍がまた、小気味良くてスカッとします！　良くぞ言った！！！　ってのが私の感想だったり (笑) 後、もうひとり。これは同時収録の書き下ろしの仲で活躍する女の子なんですが、彼女もとっても素敵ですわ。って…良いのかな、BLもののレビューなのに女の子ばっかり誉めて (笑)
■高校のときに日高への恋心に気づいてからもう2年。大学生になった真帆と日高は『遊び』と称して体を重ねる。互いのをベッドの中で呼び合うものの、その先に『愛してる』とは続かかないそんな関係。そんなある日、真帆はバイク仲間の明梨の相談を受けて…。

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* 心のカンヅメ *
里中守 / ビブロス BBN / 850円 / 4882716402

　『強情な恋人』で火崎先生にはまった私が買った2冊目の火崎作品。今回のお話はちょっと年齢が下がって高校生です。初々しいわ～vv　でも、アダルトカップルが見え隠れ？　(笑) って、気のせいかも？　(爆) だって。保険医ツボだったので～vv
　主人公達に話を戻しましょう (笑) 設定としては、デキル従兄弟を慕うちょっと引っ込み思案な男の子の物語です。このお話も受 (岡本歩未) の視点で進みます。私の持っている火崎先生のは今のところ受視点が多い…かな？別に選んでるつもりはないんですけども。
　それはともかく。切ないです…今回も！　もう～～～なんというか若い二人はじれったいっ！　でも、本人たちはとっても一生懸命で。火崎先生の作品に惚れたきっかけはやはりこの切なさなのかもしれません。とにかく、相手の気持ちが最後までわからないことが多くて、く～～～～～～～って感じなんですけど、それがまた良いんですよvv　現実の世界だって、相手と両想いになるまでは、相手が自分のこと好きだなんて気付かないですしね～。
　書き下ろしの『恋人は特別？』も、お互いの中での『特別』がちょっとずれてるだけなんですが、こうも違うものかと。人の心って難しいですわ～…勉強になります。
■同じ年の従弟若宮秋良への想いを、心の奥にしまって蓋を締め、カンヅメにしてしまうことにした歩未。毎日野球部で活躍するのをこっそりと眺めていたのだが、ある日を境にいきなり秋良が冷たくなり…。

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* ウォータークラウン *
不破慎理 / 徳間書店　キャラ文庫 / 514円 / 4199000380

　徳間書店ではじめての火崎先生のご本はアダルトでした。つーか、私の好きなリーマンモノ♪　しかも後輩の下剋上 (とは違うのか？) なので、凄く好みですvv　冒頭は真海さん (受) って不思議ちゃん？　とか思っちゃったんですが、海藤 (攻) のおかげで凄く純粋な人っていうのが良くわかりました。子供の頃に何気なく言われた事って割りといつまでも忘れられないものですよね。特に信じてた人からなら…ね。真海さんがいろいろと臆病になったのも仕方ないかな。でも、今後は海藤が真海の心をしっかり守ってくれるから安心ですよわvv
　同時収録はそんな2人の書き下ろしの続編です。いきなり現れた海藤の元カノ。彼女がまた、高飛車な女なんです！　あー腹立つっ！　海藤もなかなかはっきりしないもんだから、真海さんはどんどん深海に…そうよね、人魚姫ってお姫様が出てくるのに、どうしてハッピーENDじゃないんだろ。私も真海さん同様嫌いでした人魚姫。大人になって恋愛の奥深さ (汗) を知るまでは納得いかなかったし。って今も納得してませんが (笑) 真海さんには是非ともハッピーENDになって頂きたい。その為には海藤に頑張ってもらわないと、ですねvv
　関係ないけど、文中に出てきた海洋生物のぬいぐるみ。ちょっと欲しいかも (笑)
■真海が新入社員で後輩の海藤に告白されたのは1年前。のらりくらりと返事を交わしてきたがもう気持ちを抑えられない。真海が『海』を好きな理由を知っても海藤なら好きと言ってくれる。そう信じて告白したのに…。

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* ボディ・ダブル *
暮越咲耶 / イースト・プレス　AZ・NOVELS / 850円 / 4872573870

　やられたよボディ・ダブル！　そう言う意味か！　ボディ・ダブル！　物を知らなかったよ！　ボディ・ダブル！　勉強しなおしてきます…ううう…。とか思った私です (笑) でもこれだけボディ・ダブルを並べておいてなんなのですが、この意味を書いちゃうと激ネタバレなので内緒です (オイ) まあ、そもそも言葉の意味を知らないなんてのは私ぐらいかもしれませんが…どうなんだろう？
　ま、それはおいておいて (笑) 火崎先生のお話は私の記憶する限りと視点が一つのが多いと思います。今回の視点も受の柊くんなもんですから、攻の内藤さんの思考がわからず…柊くんと一緒にオロオロイライラモヤモヤしていた私です (爆) でも、それが最後にスパーっと払拭されて、さすが！　と。やられたと…ああ、さすが火崎先生と思っちゃうんですよねー。すっかり火崎先生の手の上で踊ってます (笑)
　キャラも魅力的ですしね。柊くんはなんとリンパマッサージのバイトしてます！　いいなー私もして欲しいなー。とっても痛いだろうけど…ううう、不摂生ですね (爆) 天然で可愛いし、素直だし、こんな弟だったら私だって可愛がるよ！　いいな、和孝お兄ちゃん。あ、次男坊なんですけどね、柊くん。仲良し兄弟ですよんvv
　それに、内藤さんもカッコ可愛いですvv　色々策略巡らせて柊くんがが落ちてくるように仕向けるところは大人のズルさかなーと思わなくもないですが、イタズラっ子なところがとっても可愛いし (くっついたら結構柊くんの尻に敷かれそうだし(笑) ボスにやり込められるところも可愛かったなーvv　って、攻について語ってるのにこれって (笑) あ、お仕事してるときの彼は、きっとカッコイイです！ (オイ) 引く手数多だし！　ペントハウスにだって住めるぐらいですし！　そうね、もうちょっとカッコイイ内藤さんも見たかったかなー。いや、カッコイイですけど。(何が言いたいのやら(笑)
■大学生の柊が知り合ったのは同じマンションの最上階にあるペントハウスに住む謎の男、内藤。ハンサムで鍛え抜かれた体躯の彼は一体何をしてる人なんだろう…。そう思った矢先に、ひょんなことから彼の私生活を覗き見る事になり…。

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* 世界は恋で満ちている *

桜城やや / 角川ルビー文庫 / 476円 / 4044490023

　今回のお話。火崎先生にしては登場人物の仕事風景描写が少なかったなーと言うのが、第一印象でした。で、読み終わって後書き読んで納得。そういうコンセプト、つまり恋愛小説です。まあ、そんな事言ったってリーマン (つか社会人) 同士の恋愛ですから、まるっきり仕事風景が出てこないわけじゃないですけどね。本題じゃない。あくまで本題は主人公カップルのすれ違いなんです。
　そのすれ違いってのがなかなかに面白くて。小津 (受) が和倉 (攻) にどうしても言えない隠し事ができちゃうんですよ！しかも、結構ディープな。温泉地で運命の出会いをし、お互い相手の気持ちは知っていて、実生活に戻ったら付き合おうってな感じだっただけに、この秘密はかなりのダメージですわ。和倉が焦れる気持ちもわかるし、小津がどうしても言えなくて悩む気持ちもわかるし。ほんと小津が健気でね…誠実なのに、素直なのに、嘘ついてないのに本当のことが言えないってのが…くぅっ！お前が悪いっ！とあるキャラ責めていた私。だって彼さえはっきりしてればこんな事にはっ！って、すみません暴走。
　あ、でも個人的には和倉サイドで読みたかった気もちょっとしました。つまりはこれ小津視点で話が進んでいってるんですが、秘密を持ってるのは小津なんでもったいないかなーと。和倉が振り回されてぐるぐるする様とか見てみたかったかも。って、ヘタレ攻好きはこれだから (笑)
　あとあと！後書きで火崎先生が書いていた和倉兄ストーリー！すげー気になるーっ！火崎先生の後書きって大概こういう小ネタが入ってるんですが、これ雨野的にヒットです！ぜひ書いて欲しいっ！が、叶わないのもいつものことなんですよね…先生たまには投げっぱなしじゃなく補完してくださいーっ！ (懇願)
■仕事のプロジェクトがひと段落して取った休暇。それを利用して温泉へ出掛けた小津は、同じく一人で来ていた和倉と運命の出会いをした。あっという間に高まる気持ちに戸惑いながらも、ここだけの関係にしない事を約束して日常へと戻る。しかし、待ち受けていたのは思いもよらない出来事で…。

2005/5/26up

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* ふ *

** 藤崎　都 **

* 恋愛トラップ *
蓮川　愛 / 角川ルビー文庫 / 514円 / 404445504

　エロかったです… (汗) いや、別にいーんですけどね、自宅で読む分には。新幹線の中で、しかも3人掛けのど真ん中ではさすがの私も躊躇しました (笑)
　ま、それはさておき。
　藤崎先生のお名前は、中村春菊先生の作品で初めてしりまして、読んでみたかったんです。そして本屋の棚で出会ったのがこのシリーズでした。他にも何冊かあったんですが挿絵を描いてらっしゃる蓮川先生好きなのでチョイスしました。んで、早速読んだわけですvv　そして冒頭のセリフ (笑) BL作品は自宅で堪能しようと心に決めました (笑)
　さて、感想ですが。忍なんて流され易いのっ！　これは遼一じゃなくても心配になるよ… (汗) 運命の相手 (日高談) だというのをさっぴいても…ねぇ？　それ程巧みだったか日高？！ (笑) 嫌な一年生です (笑) あ、年下攻の学園モノです。うっかり書き忘れるとこでした (爆) 忍 (受) の視点で書かれてるので、かなり日高が好き勝手やっているように最初は感じたんですが、日高は日高なりに色々悩んでるんだろうなー。いわゆるひと目ぼれらしいですし。いつか日高視点も読んでみたいかも。
　そうそう、ドラマCD出てるんですよね。買おうかなー (笑)
■風紀委員の忍は屋上で転寝する校則違反常習の後輩日高に注意をしようと近付いた。が、その瞬間寝ぼけた日高に突然キスされ運命の恋人だと口説かれてしまい…

2005/10/15up

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* 純愛ロマンチカ *

中村春菊 (原案) / 角川ルビー文庫 / 514円 / 4044455139

　言わずと知れた中村春菊先生の漫画純情ロマンチカに出てくるベストセラー作家宇佐見秋彦の別ペンネーム秋川弥生先生の著書です。つか、ついに文庫にまでなってしまいましたね！　すごいわ！　さすがに秋川弥生の名前じゃなく、ゴースト (笑) つとめる藤崎都先生の名前ですが。もちろん中村春菊先生原案表記もちゃんと付いてるし、本文前後には春菊先生による本家カップルも出演です♪　楽しい企画をありがとう、角川さんって感じです。
　ストーリーはと言うと、ほぼ原案通りに進んでいきます。美咲が秋彦に家庭教師してもらってーって出だしから始まってますし。ただ、違うのは気持ち…かな？　美咲、秋彦さんラブvv　だし (笑) いや、本家美咲もラブっちゃーラブですけど、キャラクターが割に素直でおとなし目なので、こりゃ確かに本家美咲が読んだら投げるなと。納得。秋彦の方もおとなしいかな。あの俺様な部分がないですし。寂しがり屋の面もなりを潜めてますね。なんか大人ーって感じ。同じ設定なのに、ちょっと見方変えただけでこうも違うのかと感心しちゃいました。甘々で恥ずかしいわvv　んでも、好きですこっちの美咲と秋彦♪
　あ、例の美咲が大阪に逃げるくだりが、温泉編として収録されてます。これも微妙にフィクション。つか、美咲積極的だよっ！　これを見習ったら大変だよ、本家美咲 (笑)
■大学受験を控えた美咲はそのあまりの成績の悪さに、兄の友人で有名小説家藤堂に家庭教師をしてもらうことになった。実はその藤堂は美咲が秘めた恋の相手で…。中村春菊先生の漫画『純情ロマンチカ』の企画CDです。

2005/3/26up

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** ふゆの仁子 **

* 食うか食われるか *
円陣闇丸 / フロンティアワークスダリアノベルズ / 857円 / 4861340179

　最初にこのお話に触れたのは、携帯サイトのBOYS倶楽部でした。そこのコンテンツの中に、このお話の番外編が連載されてたんです。とは言っても私が読んだ時には、もうとっくに連載終了してたんですが (爆) それでも過去の作品として読めたんです。 (2004年11月現在も可能です。ただし有料) これで本編読みたくなったんですよ。番外編はソムリエ正塚とバイトギャルソン喬木の出会い編だったんですが、オーナーシェフの椿が気になって気になって！　本編はその椿のお話だと知って即効購入。読破しました！
　思ったより椿が可愛らしかったのは思わぬ収穫ですvv　いや、彼攻めキャラですけど (笑) 最初はかなりぶっきらぼうでびっくりしたんですが、最後まで読んでから冒頭をもう一回読み返すと…あらま、別人？　かわいーっ！　となってしまった私です (笑) 受の芦澤くんも可愛かったです♪　結構やり手の経営コンサルタントって言う設定だったのですが、本人作中で言ってる通り、椿に関してはかなり舞い上がってて。椿の態度に一喜一憂してるんです。こりゃ店の店員達じゃなくても構いたくなるってものですわ♪
　他にもアダルトなオヤジーズ (なんだその言い方は(笑) も活躍してます。芦澤くんのお父さんとそのパートナーなんですけどね。仲良しさんです。あ、変な意味じゃなく (笑)
　そうそう、正塚と喬木ですが。この作品中ではまだくっついて無いみたいです。だいぶそれっぽくはなってますが。気になる方は携帯サイトお薦めです。結構な長さもあるお話だったので、読み応え有りと思いますよ。
　それにしても、フレンチが食べたくなる作品ですわ…じゅる (下品(爆)
■大手レストランオーナーの依頼で、新規フレンチ店のシェフを探す事になった芦澤。何の気なしに入ったフレンチ店で椿の料理に魅了され通い詰る。彼しかいないと思った芦澤は交渉の手段として彼の店で働く事になり…。

2004/11/3up

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* CLICKER *
ヒロミ五十嵐 / ビブロス BBN / 880円 / 4882713977

　なんでこの本を買おうと思ったのかよく覚えてないのですが…。恐らく暇な時に本屋に行って、続き物じゃないもので、たまたま手に取ったのがこれだったと思います。何せ未だふゆのさんの代表作と言えるもの (続いてる奴ね) は読んだことのない私。今後読むかどうかもわからない…長いんですよね…今から買うのは。お薦めあったら教えてくださいませ。
　ところで、この本、そんな経緯で手にした割には当たりでした♪　アーチェリーってなんか子供の頃から身近なんですよね。いや、私はやったことはないのですが、近所にアーチェリー場がありまして。そんなわけでそこそこ理解してる私にとってはそれだけでも結構親密度UPです。その上主人公が結構好み。グレ気味だったのが、恋に落ちて改心 (？) する経緯なんかは…良いですvv　そして、まとまったかな？　って後に来るいろいろも…二人の仲を確かめるには良いエピソードなんじゃないかな？　ってな訳でお薦め！
■高二の春休みに姉の忘れ物を届に来た大学で多聞 (たもん) は、アーチェリー上で城戸にひとめ惚れ。そのひから猛勉強をして見事大学に合格！　アーチェリー部に入ったんだけど…。

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